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  毎月一度、に「市長からのたより」を連載しています。


「もったいない」は日本人の美徳 たより 9 平成17年12月1日

小春日和のぽかぽかとした陽射しを浴びていると、あらためて太陽のありがたさに気付きます。 太陽のもとで、私たちは、水や空気や草木などの自然の恵みにはぐくまれて生かされています。 この命をはぐくむ環境を次世代に引き継ぐのが、私たちの使命でもあります。

 今年もいろいろな言葉が世間をにぎわせましたが、印象に残る言葉に「MOTTAINAI」=「もったいない」があります。 この言葉は、2004年ノーベル平和賞受賞者で、ケニア共和国環境副大臣のワンガリー・マータイさんが日本で見つけたものです。 彼女は、環境を守るための世界共通語として、その精神を世界各地で訴えています。

 日本語の「もったいない」は、三つのR(リデュース、リユース、リサイクル)を一言で表した素晴らしい言葉です。

 子どものころ、ご飯を残すと「もったいない」と親から言われませんでしたか。 その一言には、物を大切にする気持ちとともに、お米を作ってくれた農家の方々への感謝と尊敬の念が込められています。 お米に対する感謝だけでなく、人々の努力や苦労、手間を思いやる心が感じられます。

 もう一度、日本人の美徳「もったいない」の精神を見直したい、と一年の締めくくりに考えています。


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みんなで支える公共 その2   たより 8 平成17年11月1日

今、自治体は「自己決定・自己責任の原則」で個性あるまちづくりをしていくことが求められています。 地域のことは地域で考え、決定し、実行する時代になりました。 そのためには、一人ひとりの市民や各団体が地域の課題に主体的にかかわれる市政であることが必要です。

 また、10万市民を抱える伊勢原市には、多様な人たちが暮らしています。 市政やまちづくりに参加する手段や参加できる時間は、人によって異なります。 そのために市民参加の機会は、平等に提供されなければならないと考えています。

 そこで、より多くの市民の皆様が市政に参加できるよう、7月に「市民参加推進指針」を、 8月に「審議会等の在り方に関する基本指針」を定めました。

 さらに、今年度「市民活動支援助成金制度」を創設し、9月にはこの助成金を申請した市民団体による 「公開プレゼンテーション」が行われました。

 前回このたよりで掲載したように、NPO法の制定により、 市内でも多くのNPO法人やボランティア団体が立ち上がり、様々な活動を展開しています。 そのような市民活動をさらに促進し活発化することによって、まちの活気を創り出すことが大切だと考えています。


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みんなで支える公共 たより 7 平成17年10月1日

先日、中央公民館で第2回伊勢原NPO法人のつどいが開催され出席しました。

 平成10年にNPO法が施行されて以来、伊勢原市内では19のNPO法人が誕生しました。

 今や公共を担うのは行政だけではありません。市内には個人のほかに、企業、法人、NPO、 市民団体などのさまざまな市民が「伊勢原の公共」を構成しています。 市民、市民団体、事業者が対等・協力の関係で協働し、公共を支えています。

 市では、今年の7月1日から「市民参加推進指針」を施行して、より広範な市民の市政への参加を推進しています。

 これまでも、市民参加は行われてきました。たとえば自治会では、 自治会長さんと防犯指導員さんなどが中心となって地域の安全を守っています。 また、ゴミの問題では衛生委員さんが環境美化を推進しています。 さらに、子育て支援や介護などの分野で市民団体が活動をしています。 NPO法人の増加は、そうした市民参加意識の高まりの結果ともいえます。

 みんなで知恵を出し合い、自分ができるところを担い、力を合わせて地域の課題を解決していくこと、 これがまちづくり(自治)の基本だと考えています。


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忘れてはならないこと  たより 6 平成17年9月1日

今年は関東大震災から82年目。この夏に発生した地震には、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。

 昨年は、市長に就任してひと月も経たないうちに、相次ぐ台風の襲来や新潟県中越地震の発生などのため、 災害対策本部の設置や被災地の対応に追われました。救援物資は品目を増やして、早々に被災地へ送りました。
また、市民の方々とともに、私も市の職員と駅前に立って募金活動をしました。 さらに、救急隊員5名と建築物応急危険度判定士2名を現地に派遣しました。

 市では、防災意識の向上をめざして、各自治会が組織する自主防災会の協力を得て、 毎年、総合防災訓練や泊まり込みの夜間避難所体験訓練を行っています。 いずれも地域の方々で構成する自主防災会の参加があってこその訓練です。

 今年度、市は「地域防災計画」の見直しや「(仮)要援護者支援マニュアル」の策定を行う予定です。 また、災害時の防災資機材の充実にも努めています。

 私たちのまちにも、いつ起こるか分からない災害。
日ごろから、お互いに協力、連携して万が一に備えることを忘れないようにしましょう。


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いきいき子育て のびのび子育ち たより 5 平成17年8月1日

夏休みが来ました。子どもたちが家庭で過ごす時間が長くなります。
市では、共働きの保護者のために児童コミュニティクラブを設け、子どもたちを日中お預かりしています。 また、地域では子ども会や自治会などがさまざまな事業を通して、青少年の健全育成に努めています。

 こうした取り組みの中で、市では「気がかりな子ども」への対応を強化するために、 要保護児童対策地域協議会を設置しました。 全国の児童相談所が平成16年度に相談を受けた児童虐待の件数は、初めて3万件を超えました。 本市でも相談の件数が増え続け、子育て支援課での相談件数だけでも16年度は31件と、前年度より8件増えています。

 児童虐待は「著しい人権侵害」です。早期発見、早期対応が必要です。 子どもの命を守るためには、教育、福祉、保健、医療、司法などの多くの関連機関が連携し協力することが必要です。 そして、何よりも地域の皆様の子どもたちを見守るあたたかい目が大切です。

 親たちが「いきいき子育て」でき、子どもたちが「のびのび子育ち」できるまちづくりにご協力をお願いします。


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小さなサインを大切にします たより 4 平成17年7月1日

「ひやり」や「はっと」したことはありませんか。 ハインリッヒという米国の技師が労働災害事例の統計を分析して「1:29:300」の法則を導き出しました。 重大災害を1件とすると、軽傷の事故が29件、無傷災害は300件になるということです。 つまり、重大災害発生の陰には、数多くのヒヤリハットがあることになります。

 この法則は、労働災害に限らず日常生活のいろいろな場面に当てはまると思います。

 危機管理の問題といったら大げさかもしれませんが、「これは変だ」「これは危ない」と 首をかしげる事例には、日ごろから真摯(しんし)に向き合い早期に対応することが、重大事件を防ぐために必要です。

 あまり神経質になってもいけませんが、わたしたちは、小さなサインを見逃さないようにしたいものです。 常に適度の緊張感を持って、市民の安全や行政サービスへの目配りが届くような市政運営を心掛けたいと思います。


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こころは紫陽花(あじさい)の花 たより 3 平成17年6月1日

紫陽花の花が美しい季節になりました。詩人の萩原朔太郎(さくたろう)は 「こころは紫陽花の花 ももいろに咲く日はあれど うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて」と、 “こころ”の複雑さを表現しました。社会状況や価値観が多様化したためか、 最近、特に“こころ”の問題を抱える人々が増えています。

 市でも、子育てをはじめ、高齢者介護や児童虐待あるいは配偶者間暴力などの相談が多くなっています。 子育て支援課や介護高齢福祉課、障害福祉課、市民活動推進課などで市民の皆様の相談に応じるとともに、 各分野で関連機関とのネットワークづくりに取り組むなどして、相談体制の整備に努めています。 また、介護保険制度の見直しや、児童福祉法・児童虐待防止法の改正、次世代育成支援対策行動計画など、 国をあげての対応も進められています。

 問題解決のためには、お互いに思いやりの心を持つことが大切です。 そして当事者が「助けて」のサインを出すことも必要だと考えます。

 私は、市民一人ひとりが夢と誇りを持って生きられるまちづくりをめざしていきます。


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天空(そら)の蒼(あお)さを知る たより 2 平成17年5月1日

さわやかな五月晴れの季節が巡ってきました。伊勢原の山々は新緑にあふれ、この時季、市内は緑を求める人々でにぎわいます。

 さて、5月の空を眺めていると、「井の中の蛙(かわず)大海を知らず。されど、天空の蒼さを知る」という言葉を思い浮かべます。 これは、中国の思想家荘子の言葉だそうです。しかし、「されど、天空の蒼さを知る」という後段の部分は、後世の人が付け加えたようです。 前段部分だけですと、「世間知らず」といった否定的な意味合いですが、後段が加わると、含蓄に富んだ言葉に変化します。

 私は、市の職員を「井の中の蛙」にさせないよう、さまざまな研修制度などを活用して、大海へ放つことを心掛けています。 公務員が役所外の世界に出て見聞を広め、専門性を高めることは、これからの自治体経営には必要と考えます。 そのことが、結果として市民への奉仕に通じます。

 後段の「天空の蒼さ」については、夢や志、あるいは、物事の本質のことだと私は解釈しています。 狭い井戸の底に暮らしながら、はるか上方の天空を見上げている蛙がまぶたに浮かびます。 生きていく上で、事象の本質を見抜き、夢や志を抱くことの大切さを表現しているようです。

 どんな状況であっても「天空の蒼さを知る」人間でありたいものです。


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伊勢原を元気に  たより 1 平成17年4月1日

皆様、こんにちは。市長の長塚幾子です。市長職としての忙しい日々の中で、ふと、私がいる4階の市長室から外を見ると、 大きな窓からJAをはじめ、マンションやスーパーが遠くまで連なり、あらためて伊勢原も都市化したなと感じています。 私は就任以来、議会をはじめ、市内に出向いて市民の皆様と積極的に対話をしています。このたよりでは、 日々の執務を通して感じたこと、考えたことをお伝えしたいと思います。

 さて、先日、ある会合で、政治学(地方自治)を専攻する大学生と話す機会がありました。 彼の夢は、故郷の東北の雪深い小さな市の市長になること、だそうです。 そのための勉強や活動を、東京で精力的にしている、聡明で元気な青年です。 私は「あなたが、どれくらいあなたのふるさとを愛しているか、それを市民の皆様にわかってもらうことがまず大切です。 市長を選ぶのは市民ですから」と激励しました。

 ふるさとは大切な居場所です。心が、身体が帰って行くところです。 伊勢原市においても「元気な伊勢原・ふるさとづくり」をスローガンに、 だれもが「ここがふるさと、私がいる場所」と感じられるまちづくりをめざします。 伊勢原を元気にするために「行財政改革」「市民参加」を市政運営の柱として推進していきます。 皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


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