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  毎月一度、に「市長からのたより」を連載しています。


自然との共生を目指して  たより 20 平成18年12月1日

伊勢原市は、豊かな自然に恵まれた、緑多いまちです。その一方で、シカ、サル、イノシシなどによる農作物への被害、ヤマビルの繁殖、さらにはクマの目撃情報と、豊かな自然があるために発生する課題もあります。

このため、今年は新たに、県と地元の皆様の協力を得て、「和牛の放牧」を2か月間日向地区で実施しました。この取り組みで、有害鳥獣や遊休農地、ヤマビルなどの対策に有効であることが、分かりました。

また、夏から秋にかけて、日向地区や大田地区で、子どもたちを中心に行われた生き物調査では、田んぼや用水路に多くの生き物が生息していることが判明しました。特に絶滅危惧種に指定されているホトケドジョウは、日向地区のほか、三ノ宮の農業水路でも生息していることが、地元の方の連絡でわかりました。この水路は、平成16年度から改良工事を開始していますが、急きょ救出作業を行うとともに、水路構造を変更して、ホトケドジョウの生息環境を守ることにしました。

美しい自然は、生活に潤いを与えてくれます。市民と行政が連携して自然と共生することにより、豊かさが実感できるまちにしたいと考えます。


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百聞は一見に如(し)かず たより 19 平成18年11月1日

現在市では、「元気な伊勢原・ふるさとづくり」を進めています。人口10万人のまちづくりは、人づくり同様にコミュニケーションづくりが大切な要素であり、市民の皆様の声を聴くことが不可欠です。

このために、広聴制度の充実に努め、整備を進めてきました。「わたしの提案」にもweb版を導入し、インターネットからも投稿いただけるようにしました。また、昨年度から、私が市民の皆様と直接に話し合いをする場として、「テーマ別市民会議」や「市長室サロントーク」を開催し、多くの市民の方々から、さまざまなご意見をいただいております。

同時に、職員と直接対話する場を持つため、「市長室ミーティング」を始めました。これは10人程度の少人数の職員と、胸襟を開きひざを交えて語り合います。市政の第一線で従事する職員それぞれの意見をじかに聴くことの意義は大きく、現状や課題がより明確になります。『百聞は一見に如かず』という言葉があります。自ら現場に行くことや直接対話をすることは、強く印象が残り大変有意義です。今後も、市民の皆様の意見を直接伺う機会を設け、頂いた声を市政運営に反映していきたいと思います。


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体育の日に寄せて たより 18 平成18年10月1日

今年も体育の日がやってきます。この日は1964年に東京オリンピックが開催されたことを記念して、1966年に国民の祝日に制定されました。素晴らしい秋晴れに恵まれた43年前の10月10日、当時私は伊勢原小学校の5年生でした。朝礼で校長先生が「東京オリンピックは、日本にとって記念すべき行事」と話されたことを記憶しています。

先日、2016年に開催されるオリンピックの候補地として、再び東京が選ばれました。近年ではオリンピックを始めとする国際大会などでの日本選手の活躍はめざましく、半世紀以上を経て、再び東京でオリンピックが開催されたらと、胸が高鳴ります。

その一方、日本人の体力は向上したのだろうか?という問いも浮かんできます。特に子どもの体格は向上したものの、体力は低下傾向にあると聞きます。市では、子どもから高齢者まで、すべての市民が身近にスポーツに親しむことは、健康づくりや介護予防の観点からも重要な施策であると位置付けています。このためスポーツ課や健康管理課などが中心となり、さまざまな事業を展開しています。

またこの時期には、市内各地区で体力づくり振興会が中心となって、地区体育祭を行っています。市民の一人ひとりの健康が伊勢原市の元気につながります。皆様の積極的な参加をお願いします。


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高齢社会の元気なまちづくり たより 17 平成18年9月1日

「敬老の日」がやってきます。本市では、住み慣れた地域でお祝いしていただくために、各自治会に敬老事業をお願いしています。また、100歳の誕生日をお迎えになった方へは、私がお祝い訪問をしています。今年度、100歳以上のご長寿の方は24名です。

 本市では、35年前の市制施行当時の人口は約4万5000人であり、65歳以上の高齢者は約2600人と、人口のわずか6パーセント未満でした。人口10万人のまちに発展した現在の高齢化率は、16パーセントにもなり、国平均の20パーセントより低いものの、年々増加しています。さらに、昨年は少子高齢化による人口減少社会の到来が明白となり、国ではこの事態に対応すべく、介護保険制度や高齢者医療制度などの改正を次々と行っています。高齢者の皆様には負担増をお願いし、大変心苦しく思っております。

 1966年に国民の祝日「敬老の日」が制定されて、早いもので40年が経過しました。その間、私たちの高齢者像も変化してきています。高齢者はこれまで活躍されてきた豊かな経験と知恵をお持ちです。今後、「団塊の世代」の方々が地域に戻られて、そのパワーをまちづくりに活かしていただけるよう、環境づくりに努めていきたいと思います。


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「センス・オブ・ワンダー」を忘れずに たより 16 平成18年8月1日

先日、市が隔年で実施している障害者激励大会に同行し、お台場にある国立の日本科学未来館に行きました。表彰式などの式典の後、自由行動となり300人余の参加者と三々五々、展示を見て回りました。常設展示は4つのテーマ(地球環境とフロンティア、技術革新と未来、情報科学技術と社会、生命の科学と人間)に分かれています。あらためて地球や人類、技術の進歩の歴史に感銘を受けました。

 館内には、サイエンス関係の本や絵本が備え付けてあり、自由に読むことができます。目に止まった本は、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」。題の意味は「不思議さに目を見張る感性」です。「知識」よりもまず「感性」が重要であること、美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なるものに触れたときの感激、思いやりや賛嘆、愛情などの感情を「感じる」ことから、「知ろう」という欲求がわいてくることなどが詩的な文章でつづられています。

 インターネットなどの情報チャンネルが普及した現在、私たちの周囲には、様々な情報がはんらんし、ともすれば何が必要か、そうでないか、を見失いがちです。私たちの情報を消化する能力には、限界があるのかもしれません。今私たちに必要なのは、人間が生まれながらに備え持っている、宇宙や地球、自然、そして人間の不思議に目を見張る感性(センス・オブ・ワンダー)ではないか、と考えた日でした。参加者の皆様、お疲れ様でした。


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子どもたちの声が聞こえるまちに たより 15 平成18年7月1日

子どもが犠牲になる事件が続いています。子育て中の保護者や関係者の方々は、不安に包まれていることと思います。

 親にとって子育ては大きな喜びをもたらしますが、その反面、毎日が不安と背中合わせ、と言っても過言ではありません。夜、子どもたちが寝付くと「今日も一日、子どもたちがけがもなく、病気にもならず無事に過ごせた」と、ほっと胸をなでおろす日々を送ったことを思い出します。

 市に寄せられる、子どもに関する要望や提案では、防犯対策に対するものが増えました。現在、学校やPTA、地域の方々のご協力を得てパトロールを実施し、登下校時の子どもの見守りを行っています。また、「いせはら防犯ネット」を通じ、関係者へ防犯に関する情報提供をしています。

 日本の昨年の出生率は、1.25人と過去最低となりましたが、伊勢原市では、昨年も千人弱の赤ちゃんが誕生しました。子どもたちひとりひとりが大事な「いせはらっ子」です。子どもたちが健やかに成長することを願い、これまでもさまざまな取り組みを実施してきました。さらに平成18年度は、児童手当や小児医療費助成制度、幼稚園就園児補助金などの拡充や、児童コミュニティクラブの分離開設など、子育てがしやすい環境づくりをしてまいります。

 もうすぐ夏休みに入ります。子どもたちの元気な声が聞こえるまちにしたいものです。


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危機を好機にする たより 14 平成18年6月1日

例年より、一か月遅れて通年予算の執行ができるようになりました。4月中は、暫定予算という正常とはいえない市政運営となり、市民の皆様にご心配をお掛けしましたことをおわび申し上げます。

 市政運営は、大きく変化を迫られ、地方分権の進展や三位一体改革、都市間競争の激化などにより自立を求められています。その一方で、経済情勢や少子化などにより、市税収入は減少傾向にあります。

 平成18年度予算についても、このような社会状況下での財源不足に悩む中での予算編成でした。「いせはら21プラン」の2大課題である少子高齢社会への対応と都市基盤整備の充実を図り、市民福祉の向上をめざしましたが、多くの皆様の要望にお応えするための財源不足は今後も続きます。今年度は、行財政改革のスピードアップと事業の精査などにより財源確保に一層努めます。

 市民サービスの維持・向上を図りながら、行政の一層の効率化を推進することは難問です。市民の皆様や議会の知恵をお借りしながら、庁内一丸となってこの危機的状況を乗り切っていきたいと考えます。ピンチの時の対応の仕方で、次に巡ってくるチャンスの度合いが違うはずです。

 「ピンチこそ最大のチャンス」と言われますが、危機を好機ととらえる前向きの姿勢を忘れずに、平成18年度も「元気な伊勢原・ふるさとづくり」の実現に邁進してまいります。


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いのちの森に学ぶ たより 13 平成18年5月1日

若葉もえる5月になりました。鮮やかな新緑に包まれたまちを眺めると元気になります。人間は自然の一部であり、自然によって生かされていることをしみじみと感じます。これまで人間は、木を倒し、山を削り、海を埋めるなど、自然から必要以上のものを奪ってきました。しかし、その一方で、市の施設や公園にフジやウメの木などを寄贈してくださる市民団体や、自然環境を守る活動をしている方々がいます。

 たとえば最近では、3月に鈴川工業団地内で、植樹祭が開催されました。「日本一多くの木を植えた男」と呼ばれる横浜国立大学の宮脇名誉教授のご指導のもと、ボランティアの方々や小学生たち約300人が、3500本の苗を植えました。私も子どもたちと楽しみながら苗を植えさせていただきました。シラカシやシイノキ、ヤマモモ、ヤマブキなど54種類もの苗を植え、自然に任せておくと生態系の中で淘汰されます。ある木は絶え、またある木は成長して、数年後には「いのちの森」ができます。いのちの森は、防災林や防火林の役目を果たし、私たちの命や財産を守ってくれます。

 また、この春先には、歌川産業スクエア(東部工業団地)の歌川公園に、50本の河津桜が植えられました。この桜は中小企業集団化地区に進出した企業から贈られました。来年はさらに成長し、花の少ない冬に私たちを楽しませてくれるでしょう。

 自然と人間が共生することが、次世代に誇れる安全・安心なまちづくりにつながるものと考えます。


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食べることは元気のもと たより 12 平成18年4月1日

「春眠暁を覚えず」の季節になりました。春眠の快さになかなか目が覚めない、という経験はどなたでもあるのではないでしょうか。この時期は、気候が寒かったり、暖かくなったりするので、自律神経のバランスが崩れ、このような状態になるそうです。規則正しい生活を心掛けて、体内時計をきちんと調節しておくことが大切です。

 健康は私たちにとって大きな関心事です。市では、「健康いせはら21」に基づいて市民の皆様の健康づくり事業を展開しています。また3年間にわたり「いせはら健康モデル事業」を推進し、健康づくりやかかりつけ医の普及に努めてきました。中高年ヘルスアップ支援事業、中高年健康づくり運動指導事業、介護予防事業などを行っています。

 また、食べることは元気のもと、との考えから、ヘルスメイトや食生活改善推進協議会の皆様の協力により、市内各地域で料理教室を開催するなど、良い食習慣づくりの指導に当たっていただいています。

 このたび、市では「食育ガイドライン」を作成しました。このガイドラインにより、市民の皆様が食べることを楽しみながら、正しい食習慣を身に付けて、さらに元気になっていただきたいと願っています。


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祝 市制施行35周年 たより 11 平成18年3月1日

伊勢原市は、きょう市制施行35周年を迎えます。昭和46年の施行当時人口4万5千人のまちが、10万人を超えるまでに成長しました。市民の皆様方のご努力とご協力のたまものと深く感謝を申し上げます。

 この35年の間に社会や経済状況は、大きく移り変わってきました。行政分野では、平成12年に地方分権一括法が施行され、国と地方の関係が変わり、地方の自主性が重んじられるようになりました。また、少子高齢化が予想以上に進んだため、昨年日本は人口減少の時代に突入しました。

 近年、市内では自治会やボランティア、NPOなどの市民団体によって社会活動が活発に行われています。パトロールなどの防犯活動、ゴミの問題や自然保護などの環境を守る活動、PTAや学校支援ボランティアなどによる教育に関する活動、地域の高齢者のためのミニサロンの運営や子育てサロンの運営などの福祉活動です。

 これらは、「私(わたくし)」の部分を超えた「公(おおやけ)」の部分で、地域でお互いに助け合う活動です。このような「新しい公共」の考えが市民の間に芽生えて、かたちとなって現れていることをうれしく思います。

 現在、伊勢原市では「元気な伊勢原・ふるさとづくり」をめざしています。市制施行35周年を節目として、一層あたたかい地域社会づくりに努めてまいります。


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地域がゆりかごとなって たより 10 平成18年2月1日

もうすぐ立春。この冬は特に寒いせいか、春が待ち遠しいですね。寒い日でも、市役所ではお母さんやお父さんと一緒の乳幼児をよく見かけます。

 いつの時代も、子どもは何ものにも替え難い宝です。それは、次世代を担う「未来」や「希望」を意味します。しかし、昨年末から新聞などのマスコミで、国内の人口減少が始まった、との報道がされています。このことは、以前から言われている少子化が深刻化していることを示すものです。

 伊勢原市は、平成13年に10万人を達成して以来、着実に人口が増えています。しかし、生まれてくる赤ちゃんの数は徐々に少なくなっています。

 市では、子育て支援や教育環境の向上に関する施策を強めています。少子化の進行が速度を増している今、子育てサポーター(注)を養成するなどして、安心して地域で子どもを生み育てられる環境づくりを進めています。

 密室育児の弊害が言われています。子育てにはお母さんやお父さんだけではなく、隣近所など多くの人たちがかかわり、地域がゆりかごとなって、子育てを支援する豊かな土壌をつくりたいと考えています。

 (注)子育てサポーターは、乳幼児を抱え育児に不安や悩みを持つ人を支援する制度です。
今年度、市が養成したサポーターは27人。子育て支援センターや地域の子育てひろばで活動を始めます。


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